ゲーム・オブ・スローンズの世界観2(ネタバレ無し)

 もう観たか?(ネタバレ有り)にしていいか?そうですか…………

 

 今回もネタバレ無しで頑張って書く。ウェスタロスの歴史について。もともと七つの王国があったとか、色々あってひとつになったとか、そのあたりの話だ。もしかすると、行間から漏れ出してくる怪しい何か…情報…伏線…そういうものを察してしまう人がいるかもしれない、が………事の真相については………自分の目で確かめてくれ………。

 

ウェスタロスで何があったんだ

 その昔、大昔、何万年も前から、ウェスタロスには妖精みたいな先住民族<森の子ら>が住んでいた。人間がやって来たのはわりと最近、数千年前のことだ。その人間たち、<最初の人々>は、<森の子ら>と仲良くしたり戦争したりしながら共存していた。彼らは白い枝に赤い葉を生やすウィアウッドを<心の木>として信仰し、ウェスタロスのあちこちで大切に育てた。前回リンクを貼ったオープニングの動画に、太陽の塔みたいな物体がニョキニョキ伸びるシーンがあったのを覚えているか。あれがウィアウッドだ。

 二つの種族はしばらくわちゃわちゃしていたが、あるとき突然、はるか北から第三勢力が現れた。こいつが噂のヤバい厄介者、<白き魔物>(ホワイト・ウォーカー)だ。魔物は子らも人も関係なくぶち殺して回り、ウェスタロスは長い冬に飲み込まれた。滅亡の危機だ。だが<森の子ら>と<最初の人々>は力を合わせ、なんとか魔物を北に追い返すことに成功した。やったね。そして二度とこんな目に遭わないように、北の地に魔法で巨大な氷の<壁>を建設、ついでに<壁>を防衛する専門の組織<冥夜の守人>(ナイツ・ウォッチ)も設立しておいた。これで一安心だ。

 そんなこんなで忙しくしているうちに、もともと数の少なかった<森の子ら>の数はもっと少なくなり、とうとう消えてしまった。えっ、悲しい。魔法の時代が…終わってしまった…。ちなみに、北部と南部の境<地峡>が泥沼の湿地帯なのは、<森の子ら>が大水のハンマーなるマップ兵器を召喚して洪水をおこしたかららしい。洪水といい壁といいやることが豪快すぎるでしょ。伝説だからってちょっと盛ってないか?本当に信じていいのか?マーティン先生?

 

 続き。もっと最近になって、エッソスから別の新しい人間たちがやって来た。アンダル人だ。アンダル人は鉄器と馬と新しい宗教<七神正教>を持ち込み、ショボい青銅器を振り回す<最初の人々>の土地をドンドン征服していった。なんかヒッタイトっぽいな。リアル要素だ。<七神正教>の信徒は聖堂に七柱の神を祀るので、心の木はいらない。南部ではウィアウッドは適当に放置されたり、切り倒されたりしてしまった…。

 だが北部は違った。北部は天然の要害<地峡>と冬の寒さに守られているので、さすがのアンダル人も簡単には入ってこられなかったのだ。だから、北部では今でも<最初の人々>の血統と文化、心の木の信仰が継承されている。逆に、アリンの谷間はアンダル人の最初の拠点になったため、アンダル係数がかなり高い。

 ドーンにはアンダル人のほかに、別の民族も来た。エッソスを流れる大河、ロイン河流域に住んでいたロイン人だ。ロイン人はロイン人で竜に故郷を焼かれたり変な疫病に罹ったりと大変な歴史があるのだが、ドラマには出ない設定なので省く。

 鉄諸島については……よく知らない。すみません。アンダル人。読み方は「てつ」ではなく「くろがね」。鉄衆は生まれついての戦士、船乗り、海の男、または海の女で、心の木でも七神でもなく<溺神>を信仰している。戦死と溺死が最高の逝き方で、死後<溺神>の海中神殿に招かれるらしい。ヴァルハラ…ソブンガルデ…的なところか。金で物を買うことを嫌い、代わりに鉄の代価を支払う。鉄の代価…鉄…つまり剣、斧、鏃。欲しいものは力ずくで奪うということだ。

 ここまでが伝説、伝承でしか知られない時代のおはなしです。だいぶ頑張った。ここからがやっとちゃんとした歴史の話になる。ウェスタロスの七つの王国について…。

 

 で、アンダル人がウェスタロスをだいたい征服した後、こいつらは身内で互いに勢力争いを始めた。山と谷の王、島々の王、嵐の王、岩の王、河岸平野の王が統べるアンダル人の王国と、<最初の人々>の子孫である北の王が統べる北部、混血の大公が統べるドーン…ここに、ウェスタロスの七王国が成立したのだ。おお、やっと始まった。いちいち長いんだよ。そういえばリヴァーランドには川の王がいたけど超強い島々の王に消されたので七王国には含まれない。かわいそうに。

 こうしてできた七王国は、それぞれ対立したり、結託したり、騙してみたり、王の家系が変わったり、本家と分家で争ったりと不毛な小競り合いを続け、終わりなき戦いの中で何人もの英雄が生まれた。だがそいつらはドラマには誰も出てこないので省く。

 ここまできてまだ本編の400年前の話だ。みんなもう飽きてきたな。とにかく、これで七王国の歴史が99%わかった。次回は最後の1%、七王国の王がただひとりになった経緯について書く。

 

 

 

 

 長いんだよ………………。マーティン先生、早く続き書いてくれとか言って本当にすみませんでした。これは大変な作業だ。ゆっくり書いて、体を大事にしてほしい。今日はもう疲れた。午前10時だが疲れたものは疲れた。最近、ソーシャルゲームに魂を売り過ぎている気がする。ログイン方法がSNSのアカウント連携だけだと、凍結されたりスマホがぶっ壊れたりした時にソーシャル分霊箱もまとめて破壊されてしまうので、ちゃんと各ゲームのIDを取得してパスワードもメモっておこう。約束だ。